十五夜に思うこと。

十五夜に思うこと。

 

会社員不適合者。社会人1日目に自分の脳裏によぎった文字でした。

2018年2月から、アンカーにグラフィックデザイナーとして入社した、丸山です。入社当初から在宅勤務をしていますので、私が会社の電話に出ることや、姿を見せることはほぼありません。

絵を描いて食べて行きたい。そう漠然と夢を抱いて社会人を迎えた私は、35歳まで定職に就く必要がないと思っていました。正直デザイナーを最初に選んだ理由も、自分の絵をいつか使ってもらえるんじゃないかという思惑と、ジーパンを履いて仕事ができるからと簡単に考えたからです。

一種に拘ることなく、様々な職場で得られる体験を重視しようと思った私は、会社を転々としました。その中で一番興味を惹いた職種が販売促進でした。 グラフィックデザイナーに必要な道具やスキルを使わず、Excelと毎日格闘する日もありました。自社商品の販売促進のために、外部のグラフィックデザイナーを使う立場も経験しています。

 

そんな異職種を経験して得られた答えは、「がむしゃらに働けば、自分を取り巻く仕事はどうとでもなる。けれども、やりたい仕事でなければ、達成感の感じ方が異なる」ということでしょうか。

 

とうとう会社員でいることに飽きてしまった私は、「グラフィックデザイナーとしてフリーランスになる」と嘘をつき、当時務めていた外食サービス業の係長職を退職することに決めました。その際、そこの商品開発を担当していた後輩に、驚くことを言われました。

「私の仕事は、原材料を買って味や形をちょっと調整して、そこに利益を乗せてお客さんに商品を買ってもらうじゃないですか?丸山さんは、原価 0(ゼロ)なのに、お金がもらえるってすごいですね」と。本人は褒めているつもりでしょうが、半ば失礼な言葉だなと苦笑しながらも「この仕事は、知識・経験・アイデアが原価になるんだよ」と答えました。

目に見えないモノを、目に見えるカタチに変える。それがデザインであるならば、確かにすごい仕事なのかもしれないでしょう。

ですが、未だに私は「グラフィックデザイナー」であることに烏滸がましさを感じ、自分をそう呼ぶことに抵抗を感じてしまいます。

現在私は、アンカーの一員として、パンデミック以前より在宅勤務を実践し、グラフィックデザインを担当しています。私が携わった制作物にはイラストも含まれていますので、絵で食べていくという夢も少なからず実現しています。

こんな会社員不適合者な私でも働けているのは、「仕事」を与えてもらっているからです。お世話になっているクライアント、これから知り合う人々、様々な人の助けに感謝し、知識・経験・アイデアでお返しできるよう努めたいと思います。

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