アンカーの丸山です。
先月、夏休みで帰省した際に、古い友人と岩手県の遠野へ行ってきました。
ご存知の方も多いと思いますが、遠野出身の佐々木喜善が、この地に伝わる不思議な話、神話、伝説、世間話などを柳田國男がまとめて刊行した「遠野物語」で有名な地です。
今回、遠野を訪れるために、遠野物語を少し読んでみましたが、その中の神隠しなどの一部の不思議な話は、人間の仕業や犯した罪のような気がしてなりません。
しかし、河童の話しは違います。

遠野は河童が生息していたとして知られていて、約200年前、北上川に住む河童が染黒寺の馬にイタズラをしているのを見つけ、住職がそれを捕らえ、二度と悪さをしないよう約束をさせ、証拠となる手形を押させて川に放してやったといいます。
だから遠野の河童は悪さをしないとのことで有名?なんだそうです。
河童は中国では「水虎」と呼ばれ、古くから書物などにその姿・形が記されていることから、単なる妖怪伝説ではなく、人間がどんどん自然を破壊した結果、絶滅してしまった動物と同じように、存在が確認できなくなってしまった生物なのかもしれません。
私と友人は、せっかく遠野へ来たので、昭和55年(1980)に日本初の民俗専門博物館として開館した遠野市立博物館へ行ってきました。
そこは2010年に全館リニューアルしたこともあり、館内はとてもキレイで、展示物や資料が充実し、とても満喫できたことに私たちが驚きました。
また行ってみたいと思える、お勧めの博物館です。
さてその博物館でも掲示されていたのですが、遠野へ行くと、至る所で「カッパを探しています」ポスターを見かけます。
1974年以降、目撃情報が寄せられていないことから、その生息が心配されています。
皆さんが、もし遠野へ行くことがあれば、この博物館へ行ってみてください。
とても充実した内容で楽しめます。
またカッパ淵へ行って、河童探しをしてみてはいかがでしょうか?出会ったとしても悪さはされないはずですよ。