アンカーで最年長ワーカーの谷口です。
8月に博報堂生活総合研究所「消齢化社会:年齢による違いが消えてゆく!生き方、社会、ビジネスの未来予測」(集英社)というタイトルの本が出ました。若手の皆さんに混じって、お仕事させていただいている私からすると「うん、うん」と頷けるタイトルです。
この本では、消齢化の背景のひとつとして次の内容をあげています。
(ざっくりまとめると)高齢者が気持ち的にも体力的にも相対的に若くなってきている、だから今や高齢者も生活インフラ(スマホ、動画視聴サイト、決済アプリなど)を使いこなすことができる、結果、若い人と大きく変わらない生活を送っている。
なるほど・・・。私もYouTubeで音楽を漁り、Spotifyで音楽を聴き、イープラスでライブチケットを買っています。
ムーンライダーズや山下達郎といった昔から馴染んでいる音楽も聴きますが、藤井風やVaundyも聴いています。藤井風にいたってはライブにも参戦します。風君はライブで、「お年寄り~」「中年~」「若者~」「子ども~」と呼びかけます。もちろん、私は「お年寄り~」のところで、「はーい!」と答えます。ライブにはファミリー席も用意されていて子どももいます。かくの如く、風君のファン層は幅広く、まさに消齢化を象徴しています。
また、消齢化の別の背景として、保守的・伝統的な戦前世代の高齢者が退出し、高齢者も戦後生まれになってきていることが挙げられています。(ざっくり言うと)「すべき」や「らしく」に縛られずに、生き方を自由に選択する世代が高齢者に差し掛かっているということですかね。
確かに・・・。私には孫もいますが、“おばあちゃんらしく”巣鴨で洋服を買おうとか、時代劇専門チャンネルを観ようとか思いません。私の現実は、Netflixで観た「ファーストラブ」の佐藤健にハマったり、ライブで腕を振り上げて盛り上がったりと、とても自由なものです。
さて、ここまで自分の“若さ”自慢をしてきましたが、先日、山に行き下山中に転倒し、足首を骨折。それも難所を越え、気を許した瞬間です。実は、消齢化どころではなくて、身体・体力・注意力の加齢化を実感する日々です。
