渡辺です。灼熱の夏、本番ですね。この季節、熱き辛さで食卓を彩ってくれるのが唐辛子です。

唐辛子の歴史
唐辛子の歴史は古く、諸説ありますが、紀元前7500年にはメキシコで栽培されていたと言われています。
当時の人々は唐辛子を食べることで病に対する治癒効果も得ていたようです。
その後15世紀末にコロンブスによってヨーロッパに広がりアジア、アフリカを経由し世界中に普及しました。
メキシコのハラペーニョ、インドのプサジュエラ、タイのプリッキーヌ等々、各国それぞれ辛さの多様性が見られます。
唐辛子の辛さはカプサイシンという成分によるものですが、本来人間の味覚に辛みを感じる感覚は無く、唐辛子の辛み成分であるカプサイシンが舌を強く刺激し舌の痛覚がそれを感じるようです。つまりカプサイシンの辛さは痛みの感覚ということなんですね。
そして唐辛子を食べると人間の体は痛みのもととなる物質を早く消化し無毒化しようとして胃腸を活発化させます。食欲が増すのはそのためだそうです。
また、カプサイシンによって体に異常をきたしたと感じた脳は脳内モルヒネと言われるエンドルフィンを分泌します。エンドルフィンはモルヒネと似たような鎮痛作用があり疲労や痛みを和らげる役割をはたします。そのため結果的にあの爽快感につながるようです。
その時辛さにせめられたとしてもしばらくするとまた辛さを欲してしまう、、というのにも納得です。
辛さレベルは品種によって様々で、辛さを測る単位として「スコヴィル」が使われています。
一般的な赤唐辛子で数千~数万程度ですが、一部の極めて辛い品種のスコヴィル値は数百万越え!
これはもはや劇薬です。
以上種々ありますが、私にとって唐辛子は身体のコンディションを整えてくれる大事な食材です。
カプサイシン祭なるものもあるようですが、辛さチョイスは慎重にしつつ味わいたいです。